生き物のほとんどにオスとメスの区別があり、姿かたちに差があります。人間も男性と女性ではさまざまな違いがあり、その違いは健康問題に深く関係しています。
わかりやすい例として、世界中のどの人種・民族でも、女性の平均寿命は男性より長く、“女性は男性より長生きする”のが普通です。その差を補うためかどうなのか、新しく生まれてくる赤ちゃんの数を男女で比べると、男児のほうがやや多いこともわかっています。
年を重ね40歳代前後になると、男女の数は均衡します。そしてそれ以降の年代では、女性が男性よりも多くなります。
一見、男性にとって不公平に思われる差は、なぜ生じるのでしょうか?その原因はわかっていないことも多いのですが、男女の生物学的な差に環境による影響が加わって、健康や寿命の違いが生まれるものと考えられています。
生物学的な差とは、染色体・遺伝子など発生・分子レベルの話で、その違いによって体型の違いや分泌されるホルモンの種類、量が違います。言わば、お母さんのおなかの中で精子が卵子が受精した瞬間に生じる差です。
これに対して環境による影響とは、男性らしい生活、女性らしい生活、男性に求められる社会的な役割、女性に求められる家庭的な役割といった違いです。具体的には、一般的に男性は外でからだを使って働く時間が女性よりも長いこと、そうした違いによる肉体的・精神的ストレスの種類や強さの差、喫煙者率の男女差などです。
性による違いをより詳しく、データでみてみましょう。男女別の日本人の死亡原因(死因)です。
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1.死因順位【総数】
2.死因順位【男性】
3.死因順位【女性】
死因の上位10位に、女性の場合は「老衰」が入っているのに男性は入っていません。男性は老衰ではなく、なにかしらの病気で亡くなることが多いことがわかります。また、男性の死因の10位にランクインしている慢性閉塞性肺疾患は、多くの場合、喫煙が原因で発病する病気です。そのため喫煙者率の低い女性の場合、10位圏外です。これなどは環境による健康への影響がはっきりとわかる顕著な例です。















