年とともに、少しずつからだの不安は増えてきます。がんや心臓、脳の病気、中高年でこれらの病気が「全く気にならない」という人は少ないのではないでしょうか。発病が即、自分の人生ばかりか家族の生活さえも大きく変えてしまいかねない病気です。
これら「三大生活習慣病」にも、性による差があります。発病しやすさ、発病しやすくなる年齢、発病の原因や経過などに違いがあることが分かっています。今回はこの中から心臓病を取り上げてご紹介します。
ひと口に心臓病といっても、いろいろな病気があります。多くの方は、心臓発作をイメージされるのではないでしょうか。
「心臓発作=激しい胸痛」と思うかもしれませんが、必ずしもそうではありません。胃痛、吐き気、胸の圧迫感、歯痛、肩の痛みなどが発作の症状として現れることもあります。女性は男性に比べ、このような症状の心臓発作が多い傾向があります。
心筋梗塞などの虚血性心疾患は、女性よりも男性に多い病気です。女性ホルモンの血管老化を抑える働きや、喫煙率や社会的なストレスの差がその理由と考えられています。
しかし、女性ホルモンの分泌は閉経とともに低下します。そのため、年齢を重ねるごとに発病率の男女差は小さくなります。また、もともと女性は虚血性心疾患になりにくいので、喫煙による虚血性心疾患の危険は男性よりも女性のほうが高いというデータもあります。
虚血性新疾患以外にも、女性ホルモン分泌低下は更年期障害と呼ばれる病気・症状を招きます。心臓のリズムが突然おかしくなる不整脈もその一つです。検査で分かる異常の程度に比べ患者の不安ははるかに強いと言われ、その不安を取り除くことで改善することもあります。
また近年報告が増え始めた「たこつぼ心筋症」という病気も、高齢女性に多い病気です。胸の痛みや違和感、息苦しさなどがその症状で、画像検査で心臓がたこつぼのような形に見えるため、このような病名で呼ばれています。
冠動脈(心臓の筋肉に血液を送るための血管)が細くなっているわけではないのに、心筋梗塞に似た症状が現れます。発作は強いストレスを受けたときに起こり、最近では中越地震の被災地で多発したことが報告されました。
参考:病気別ガイド【心筋梗塞】
参考:病気別ガイド【狭心症】















