晴れ渡る空、心地よい風、あたたかな陽気、5月は旅行や行楽にもってこいの季節です。でも油断は禁物。健康生活のためこの時期欠かせないのが、紫外線対策です。紫外線といえば夏と思われがちですが、実は5月も1年のうちでも紫外線の多い時期なのです。
ヒリヒリする日焼けや、スキー場で目が痛くなる“雪目”などは、紫外線がからだに与える影響のわかりやすい例です。一方で、長い年月蓄積された紫外線の影響が何十年もたってから現れることもあります。それゆえ紫外線は、「時限爆弾」にもたとえられます。
それでは、どんな時限爆弾が仕掛けられているのでしょうか?代表的なのが、皮膚のしみやしわ、皮膚がん、そして白内障などの目の病気です。
皮膚は紫外線の刺激からからだを守るために、メラニン色素というものを作ります。これが日焼けの原因です。通常メラニン色素は、約30日で古い皮膚と一緒にはがれ、皮膚は元の色に戻ります。しかし、日焼けの程度がひどかったり長年日焼けを繰り返したりしていると、メラニン色素は皮膚の奥深くに浸透し、しみの原因となります。また、紫外線は皮膚の弾力をたもつコラーゲンを破壊します。コラーゲンを壊された皮膚は張りを失い萎縮して、しわとなります。同様に皮膚の細胞も傷つけるため、壊れた細胞が原因で起きるとされる、皮膚がんの危険も高くなります。
このような問題が起きるのは、皮膚ばかりではありません。目のレンズである水晶体が濁ってしまう白内障にも、紫外線は関係しています。水晶体は主にたんぱく質でできていますが、長年紫外線を受け続けることでそのたんぱく質が変質して濁ってきます。水晶体には血管がないため新陳代謝も起こらず、一度濁ってしまうとその後は薬で進行を遅らせるか、手術で人口の水晶体と交換するなどの治療が必要になります。
ところで紫外線には、骨を作るのに必要な栄養素であるビタミンDを作る手助けをする作用があります。そのため日光浴がすすめられた時代もありました。しかし最近では、よほど栄養摂取に偏りが無いかぎり、食べ物からとるビタミンDで十分といわれています。
普段の生活で、からだに受ける紫外線を100%カットするのは不可能です。神経質になる必要はありませんが、手軽にできる紫外線対策として、サングラスの使用や7分丈の服、帽子や日傘の利用などを心がけましょう。















