10月も半ばを過ぎて気持ちのよい気候のなか、お子さんや地域の運動会などで久しぶりに体を動かした方や、日頃の運動不足解消にとスポーツを始められている方も多いことでしょう。
前回の当コラムでも触れましたが、中高年の方が急に張り切って運動を始めると関節痛などのケガのもとになりがちです。また、自分で思っているよりも体力が落ちており、その自覚なく過度な運動をしてしまうことからケガを負ってしまうこともあります。
今回は、中高年に起こりやすい運動中のケガについて、(財)スポーツ安全協会発行の「スポーツ等活動中の傷害調査18」をもとにみていきましょう。
この調査によると、ケガを種類別に分類した場合30代から50代までは「ねん挫」が一番多いのに対し、61歳以上になると「骨折」が約3割以上と他のケガより多くなります。

ケガの原因として「転倒」「ひねり」「うけそこない」などがあります。61歳以上の男女において「転倒」がケガの原因に占める割合は、男性26.2%、女性46.2%と他の年代よりも高く、特に女性は50代と比べると約2倍以上になるなど非常に高い割合になっています。女性は50歳前後をさかいに骨密度が低下し、骨粗しょう症になりやすくなることや、男女とも筋肉量の減少が関係していると言われています。


転倒によるケガを防ぐためにも、ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動に加え筋力トレーニングを行う必要があります。また、筋力トレーニングを継続して行うことは、筋肉量の減少を抑えるほか、将来迎える高齢期の介護予防にもつながります。
しかし、筋力トレーニングといって、いきなりスポーツジムで器具などを使用するトレーニングを行うと筋や関節を痛めてしまうこともあります。そこでまずは、通勤や家事など日常生活のなかで歩行を意識して変えるところからスタートするとよいでしょう。
歩く際の意識するポイントは、
1.普段歩くよりも歩幅を大きくしてより早く歩く
2.良い姿勢で歩く
3.一直線上を歩くイメージで、股関節、骨盤、腹背部をひねるように意識して歩く
4.踵から着地して、つま先で蹴るように足裏も意識して歩く
(参考:メタボビクスウォーク/メタボリックシンドローム撲滅委員会)
以上4つのポイントを意識して歩くことで、普段使われない筋肉が刺激され、代謝も促進されます。また、歩行による消費エネルギーも増加し、メタボリックシンドローム予防・改善への効果も期待できます。
歩行はどんな方でも生活の中で行っている基本行動のひとつです。この歩行を有効活用し、健康維持の一役に取り入れてみてはいかがでしょうか。















