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ウイルス肝炎と医療費補助

ウイルス肝炎は300万人が感染しておりわが国最大の感染症といわれます。

現在では、ほとんどの方がB型かC型であることがわかっておりウイルス肝炎撲滅対策が国を挙げて進められています。病気の存在は知られていましたが病原体のB型肝炎ウイルスが電子顕微鏡で直接確認されたのが1970年、C型肝炎ウイルスは1989年と案外近年のできごとです。B型、C型ともに血液感染という病原体を含む血液が他人の血液に触れると感染するという感染症です。空気感染はなく、いくつかの点を注意をすれば共同生活に支障はありません。

●ウイルス肝炎について(厚生労働省)

http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou09/04.html

1970年代から始まった注射器の使い捨て徹底、輸血による感染の防止、B型の垂直感染の防止(お母さんから赤ちゃんへの感染)、感染防止の啓蒙活動などの対策で新たな感染者(40代以下の方)は少なくなっています。しかし、C型肝炎に感染している方の肝硬変や肝がんへの移行が多いことがはっきりしてきたため、国や都道府県は感染した方の発見とウイルスを完全に排除するインターフェロン療法の治療を普及する対策を進めています。

健康保険による定期検診での肝炎ウイルス検査

会社や市町村などの定期検診を受けている人は、35歳、40歳、45歳と5年毎に肝炎ウイルス検査の対象になります。もし、ウイルス肝炎陽性であると精密検査が行われます。

肝炎ウイルス検査(特定感染症検査等事業)

健康保険による定期検診などで肝炎ウイルス検査を受けていない40歳以上の方は地域の保健所に相談すると無料で肝炎ウイルス検査が受けられます。ただし、過去に肝炎ウイルス検査を受けたことがないことが条件になります。

肝炎は長期にわたって強い疲労を伴う生活を余儀なくさせます。該当すると思われたら、保健所などに相談しましょう。

インターフェロン治療の医療費助成

ウイルス肝炎の患者さんがインターフェロン治療を受けるときは、患者さん世帯の市町村民税年額に応じ、自己負担限度額が1万-5万円(月額)に軽減されます。詳細は居住される地域の保健所か、都道府県窓口でたずねましょう。

階層区分 世帯あたり市町村住民税(所得割)課税年額 自己負担限度額(月額)
A階層 65,000円未満 10,000円
B階層 65,000円以上235,000円未満 30,000円
C階層 235,000円以上 50,000円

血液製剤の問題

こうした対策の陰で、肝炎ウイルスが混入した血液製剤(輸血用血液から作られます)が検査の目から漏れて市販され、出産したお母さんなどに感染が起こり製薬会社と国に責任が問われる大きな社会問題になりました。

厚生労働省は、肝炎ウイルスが混入している可能性のある血液製剤を使用した医療機関のリストを公表し、公表医療機関で入院治療を受け、

新生児出血症(新生児メレナ、ビタミンK欠乏症等)等の病気で「血が止まりにくい」との指摘を受けた方

肝硬変や劇症肝炎で入院し、出血が著しかった方

食道静脈瘤の破裂や消化器系疾患により大量の吐下血があった方

大量に出血するような手術を受けた方(出産時の大量出血も含む)

のいずれかに該当し、まだ肝炎ウイルス検査を受けていない方は、地域の保健所などで検査されるよう呼びかけています。

●B型肝炎・C型肝炎ウイルス検査受診の呼びかけ(厚生労働省)

http://www.mhlw.go.jp/houdou/2008/07/h0701-2/index.html

(2008/12/08)
(sak)
 
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