
年を重ねると新聞や本の文字が読みづらくなったり、遠くのものがぼやけて見えたりといった目の不調が現れることが多くなります。このような症状を感じると、多くの場合、老化による視力の低下だと思うことでしょう。しかし、この目の不調が現われるにとが、すでに恐ろしい目の病気と関係していることもあり注意が必要です。
“目の病気”と言うと、主なものに白内障や緑内障、加齢黄班変性などがあげられます。それぞれの病気についての解説は、このサイトの『病気別ガイド』の中で確認してください。
今回は、先にあげた3つの中でも失明原因の第1位にあがる「緑内障」の実態についてみていきましょう。
緑内障の予防と啓発活動を実施している患者組織「緑内障フレンドネットワーク」は、緑内障患者の実態を把握するためのアンケート調査を実施しました。
その結果、緑内障と診断されたときの平均年齢は51.6歳で、年代別では50代がもっとも多く35.6%、次いで40代が26.8%、40-50代で全体の62.4%でした。また、診断の際の視野欠損状況は、3人に2人がすでに視野の欠損を有し、そのうち20.2%の人は視野の半分以上欠けた状態であることがわかりました。

資料:緑内障フレンドネットワーク 患者調査(2009)
緑内障と診断される前に、何らかの視野の異常を感じている人は少なく、特に緑内障の症状である「見える範囲(視野)が狭く感じた」人は10.9%でした。一方、「何も感じない人」は36.5%ともっとも多く、緑内障の怖さの一つである“自覚症状に乏しい病気”ということが改めて浮き彫りになりました。
また、緑内障の検査を受けていない40歳以上に向け、その怖さをどのように伝えるか聞いたところ「一旦欠けた視野は戻らない」「自覚症状に乏しので早期発見が難しい」などがあげられました。
このように緑内障は、自覚症状に乏しく早期発見が難しいいため、40歳を過ぎたら目の不調の有無に関わらず眼科医で定期検査を習慣化することが重要です。緑内障フレンドネットワークでは、緑内障に関する情報提供のほか、眼科医を講師に招いての市民公開講座なども実施しています。















